ご依頼の経緯
事務補助として勤務していたパート従業員が、職務理解や応対力に優れ、既存社員と遜色のない業務を行っていたが、正社員登用制度が社内に整備されていなかった。そのため、本人も「このまま働き続けられるのか不安」と感じていた。
経営者は「せっかく育った人材を活かしたい」と考え、初めて正社員登用制度を明文化することを決断。社労士に相談のうえ、キャリアアップ助成金の活用を視野に制度整備に取り組んだ。
担当社労士のコメント
- パート従業員を正社員へ初めて登用
- 就業規則に「正社員転換制度」を新設し、昇給・賞与制度を併せて整備
- 転換後は勤務時間延長・月給制へ移行し、処遇を明確化
- 労働条件通知書・出勤簿・賃金台帳を整備
- 社内全体に登用制度と評価基準を周知
■社労士の支援内容
- キャリアアップ計画の作成・労働局への事前提出
- 正社員転換制度の新設(初規定)に関する就業規則の改訂
- 労使協議書、通知書、賃金証明資料などの書類作成支援
- 転換後の6か月間の労務管理サポートと支給申請書の作成
- 就業規則改定による**制度新設加算(+20万円)**を提案
結果
- 非正規パート1名を正社員に登用し、助成金100万円(80万円+制度新設加算20万円)を受給
- パート本人は「ここで長く働ける」と安心し、顧客対応や後輩育成にも意欲的に
- 他の契約社員からも「自分も挑戦したい」と前向きな反応があり、社内の雰囲気が向上
- 経営者側も「制度があることで登用判断に自信が持てるようになった」と実感
お客様のメッセージ
「正社員化は大手だけの制度だと思っていたのですが、制度を整えることで本人にも職場にも大きな良い影響がありました。社労士さんのサポートで就業規則を初めて見直すきっかけにもなり、会社として一歩成長できたと感じています。助成金を活用できたことで、コスト面の不安もなく進められました。」
(モデルケース)