ご依頼の経緯
開業から数年、給与計算は店長が個別に対応していたが、時給の規定が不明瞭で、スタッフ間に不公平感があった。
また、時給交渉をきっかけに離職するケースも発生。労働条件を明確にし、スタッフの定着を図る必要があった。
担当社労士のコメント
顧問社労士の提案で「賃金規定等改定コース」を活用。以下の取り組みを実施:
- 賃金規定(パート・アルバイト用)を新たに作成
- 勤務年数・業務範囲に応じた時給テーブルを明記
- すべての非正規労働者の時給を一律5%引上げ
- 就業規則に規定を盛り込み、全スタッフへ書面周知
■キャリアアップ助成金申請の流れ
- 社労士とともにキャリアアップ計画を作成し労働局へ提出
- 賃金規定を新たに策定し、労働者代表の意見を聴取
- 改定後6か月間、賃上げ後の時給で支払い
- 支給申請書を提出し、**1名あたり6万5,000円(5%以上引上げ)**を受給
結果
- 制度化による安心感:「昇給基準が明確で、将来のイメージが持てる」との声
- 定着率の向上:以前は半年で辞めるスタッフも多かったが、改定後は継続率が上昇
- 採用面での信頼感:求人票に「明文化された昇給制度あり」と記載でき、応募者の質も改善
- 受給額合計:対象者4名分で約26万円を助成金として受給
お客様のメッセージ
「今までは“感覚的に昇給”していたけど、明文化したことでスタッフに説明しやすくなりました。助成金で費用面もカバーできて、スタッフも喜んでくれて本当に良かったです。」