ご依頼の経緯
受付スタッフが急な退職を申し出たことを契機に、職員の業務環境を見直す必要性を感じた院長が、顧問社労士に相談。社労士より「業務改善助成金」を活用した業務改善と賃金引上げ支援の提案を受け、初めて補助金活用に挑戦。検査室での作業工程を棚卸し、ICTを取り入れたシステム改善と業務分担の見直しによって、働きやすさを実現するプランを作成した。
担当社労士のコメント
本クリニックでは、優秀なスタッフを確保しても、業務が一部の人に集中することで疲弊し、短期間での離職につながっていました。今回のように、検査工程や問診の仕組みをITで可視化・分担化することにより、経験の浅いスタッフでも一定の品質で業務が遂行できるようになります。業務の標準化と労働環境整備は、今後の医療現場に不可欠な視点です。
結果
導入後は問診から検査までの待機時間が短縮され、患者満足度が向上。視能訓練士が本来の検査業務に集中できるようになり、業務効率が約25%向上。業務を複数人で分担できるようになったことで、突発的な欠勤にも柔軟に対応可能となった。導入後半年間での離職者はゼロ、1名のパートスタッフが常勤への転換を希望するなど、職場定着率にも明るい兆しが出ている。
助成金は約90万円(45円コース、4名対象)を受給。設備導入に伴うコスト負担も軽減された。
お客様のメッセージ
「システムを変えることに最初は不安がありましたが、導入後はスタッフが落ち着いて業務に取り組めるようになり、院内全体の雰囲気が柔らかくなった気がします。新しいスタッフも働きやすいと言ってくれており、設備投資以上の効果を実感しています。社労士さんのサポートで申請から導入までスムーズに進み、挑戦して本当に良かったです。」