ご依頼の経緯
HクリニックT事務長とは共通の知人を通じてご縁をいただきました。すでに顧問社労士がいらっしゃいましたが、助成金については提案されたことがないとのことでした。ちょうど新年度に入り、各種助成金の情報提供とともに、制度導入のご提案をさせていただきました。
資金繰りに困っているわけではないため、これまで助成金にはあまり関心がなかったとのこと。しかし、コロナ禍で助成金の有用性を感じたことをきっかけに、従業員の待遇改善や人材の定着策について前向きなご相談をいただきました。
担当社労士のコメント
ヒアリングは非常に丁寧に行い、助成金の話にとどまらず、院内での「人」に関する課題についても深く伺いました。現状を把握したうえで、特に従業員の満足度と人材の定着に関心を持たれていることがわかりました。
そこでご提案したのが「退職金制度の導入」と「パート従業員の正社員化」です。まず、従業員の将来不安を軽減し、長く働いてもらえる環境づくりとして、退職金制度の導入を提案。当初は企業型確定拠出年金も検討しましたが、手間や運用リスクを考慮し、「中小企業退職金共済制度(中退共)」を選択しました。
対象は有期契約のパート従業員から正社員まで幅広く設定し、月額3,000円の掛金を会社が拠出。同時に、勤続1年を超えたパート従業員1名を正社員に転換し、給与もアップさせました。
この取り組みにより、「キャリアアップ助成金・正社員化コース」と「退職金制度導入コース」の両方を活用することが可能となり、結果として合計100万円超の助成金を受給することができました。
結果
千葉県市川市の整形外科クリニックにて、従業員の満足度向上と定着率強化を目的に、退職金制度(中退共)導入とパート従業員の正社員化を実施。キャリアアップ助成金の正社員化コースと退職金制度導入コースを活用し、100万円超の助成金を受給。従業員の反応も良好で、職場の安定につながった成功事例です。
お客様のメッセージ
「従業員の満足度を高めたいと考えていたところに、助成金の提案を受け、制度設計も丁寧にサポートしてもらえました。結果的にスタッフの反応も良く、定着にもつながりました。しかも助成金がこれだけ支給されるとは思っていなかったので、本当にありがたいです。今後もさまざまな制度活用について相談したいと思います。」
(モデルケース)