ご依頼の経緯
東京都葛飾区に所在する廃品回収業のI社長。従業員は9名で、50代以上のスタッフが多く、パートや有期契約者が中心の体制でした。
I社長は過去にコロナ関連助成金を受給した経験があり、最近の助成金制度にも興味を持っておられました。顧問税理士からの紹介をきっかけに、当事務所へご相談をいただきました。「何か活用できる制度があれば」とのことでしたので、まずは会社の雇用状況や課題を丁寧にヒアリングしました。
担当社労士のコメント
ヒアリングの結果、50代のパート従業員が複数在籍しており、しかも契約が有期であったことから、無期転換による雇用安定が今後の経営にとって重要と考えました。そこでご提案したのが「65歳超雇用推進助成金」の活用です。
制度活用にあたり、就業規則へ無期転換に関する規定を新たに明記し、2名のパートタイマーを有期から無期契約へと転換。給与や労働条件はそのままに、形式を変更するのみで助成金の要件を満たすことができました。対象となった従業員は53歳(契約後1年未満)と54歳(契約期間3年)で、いずれも非正規ながら長く勤務されていた信頼の厚い方々でした。
申請からしばらく時間はかかりましたが、最終的には60万円の助成金を無事に受給することができました。
結果
50代パート2名を無期契約へ転換し、就業規則も整備。雇用安定を実現しながら、65歳超雇用推進助成金として60万円を受給することに成功しました。
お客様のメッセージ
形式的にパートは全員有期契約だと思い込んでおり、無期契約のパートという形があること自体知りませんでした。現在働いてくれているスタッフには長く安心して働いてもらいたいという気持ちから無期転換制度を取り入れましたが、それだけで助成金が受け取れるとは本当にありがたいことです。これからも従業員を大切にした雇用体制づくりを進めていきたいと思います。
是非お気軽にご相談ください。
(モデルケース)